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過去の手術症例の一部

今までの手術では、人も含めてほとんどが元気に一度退院しています。脳神経外科医は、危険な領域には決して手を出さず、可能な限り摘出するというせめぎあいで手術をしています。これには正確な局所解剖の知識、訓練された技術、そして経験が必要です。過去の症例一つ一つに対して詳細な手術記事を作成することは脳神経外科医にとって重要な作業です。実際にどのような症例がどのように手術されているのか、飼い主さんの参考になれば幸いと思い一部を公開させていただきます。

​症例 鼻腔腺癌 

​E セッター

​痙攣発作で発症。鼻腔から前頭葉に造影される腫瘍病変あり。経前頭洞アプローチにて摘出した。術後合併症なく、元気に7日後に退院。病理診断は、獣医病理・ヒト病理の診断で両方とも鼻腔腺癌。

​症例 Glioblastoma/Astrocytoma  

痙攣発作で発症しだが、術前は昏睡状態であった。右視床にリング状造影病変あり。右側脳室前角から脳室内にアプローチして摘出した。術後意識清明となり7日後に元気に退院。病理診断は、獣医病理でastrocytoma、ヒト病理でglioblastoma。

​フレンチブルドック

​症例 olfactory groove meningioma 

​痙攣発作と意識障害で発症。前頭蓋底部にに造影される腫瘍病変あり。術前は前頭葉機能障害でぐったりしていたが、術後は意識清明となり、元気に7日後に退院。病理診断は髄膜腫(MIB-1は2%)。

​症例 anaplastic oligodendroglioma 

​痙攣発作と右後肢麻痺で発症。左頭頂葉感覚野からアプローチして腫瘍摘出。術後は数回痙攣発作を起こしたが薬物コントロールにて元気に退院した。獣医病理・ヒト病理にて上記診断。

​フレンチブルドック

​症例 falx meningioma  

​キャバリア

​痙攣発作で発症。経前頭洞からアプローチし、SSS前端を切離して、腫瘍とともに付着部falxも切除した。術後元気に7日で退院。病理診断は髄膜腫(MIB-1は10%)。

​症例 外傷(頭蓋骨陥没骨折・脳挫傷) 

もともと脳室が大きく、頭蓋骨縫合線が閉塞していなかった。左頭頂部に硬い筒のようなものがぶつかり、陥没骨折を起こし、骨片が脳に突き刺さり脳挫傷を伴っている。骨片除去、止血、硬膜修復を行った。元気に5日で退院

​症例 parasagital meningioma     

​猫

​歩行異常、後肢のみの部分発作で発症。経前頭洞開頭でアプローチし、上矢状静脈洞(SSS)が腫瘍で閉塞していることを術中に確認し、SSSごと腫瘍を全摘出した。病理診断は髄膜腫(MIB-1 4~6%)。元気に退院。

​症例 meningioma WHO grade Ⅰ    

T プードル​

​けいれん発作で発症。前頭開頭にて腫瘍摘出した。術後問題なく1週間で退院。病理診断は、髄膜腫であったが、核分裂や形態から人で言うWHO grade Ⅰの良性髄膜腫と判断した。本当に良性かどうかは今後の臨床経過で判断。

​症例 meningioma WHO grade Ⅰ    

​M ダックス

ふらつきと旋回.

MRIで小脳にmass病変を認める

痙攣発作を起こした

小脳腫瘤の摘出手術

​柴犬
​チワワ

​症例 anaplastic astrocytoma    

​ボストンテリア

​けいれん発作で発症。前頭開頭にて腫瘍摘出した。腫瘍は前頭葉に浸潤していた。病理診断は、獣医病理にて中間gradeのastrocytoma、ヒト病理では悪性のastrocytoma。MIB-1は7%。術後元気に退院。現在も再発なく経過。